第27回　万国郵便大会議：加盟192カ国の戦略的、経済的機会

アビジャン（コートジボワール）- EQS Newswire - 2021年8月13日 - 2021年8月9～27日にコートジボワールのアビジャンで第27回万国郵便大会議（UPU）が開催されます。コートジボワールでのこの会議の開催は、同国政府が2011年から多方面にわたる取り組みを重ね、国際的な影響力を強めてアフリカや世界における郵便サービスの発展に積極的に貢献していこうとする努力が実を結んだ結果と言えます。

SEMのリーダーシップの下、アラサン・ワタラ（Alassane Ouattara）大統領の努力と多国間協力強化政策により、コートジボワールは急速に諸国グループ内での地位を回復してきました。経済的には、2012年から2019年の間、年平均8％だった成長率が2％と大きくプラスに留まったことで、西アフリカの有力国のパンデミックに対する耐性が実証された形になりました。

政府は引き続き平和、安全、社会的一体性の3要素を最優先課題の1つに位置付け、こうした実績を長期的に持続可能にし、人的資本への投資を増強して、平和な環境での包括的な経済・社会発展を国民に保証しようとしています。

そこでコートジボワールは、人を開発活動の中心に据えることでさらに実績を強化し、経済における構造改革を加速するという目標を掲げ、新たな10年に入ろうとしています。

コートジボワールの繁栄と統一のための「戦略ビジョン2030」では、あらゆる分野の活動、経済活動におけるすべての関係者、またコートジボワールの社会全体における生産性向上の重要な要素として、技術革新の加速を掲げています。

この動きには、2つの革新的な大規模プロジェクトの実施も含まれています。

「Post Office of the Future（未来の郵便局）」　2021年5月21日にUPU事務局次長の臨席の下で開局し、政府主導でデジタルインクルージョンの促進や、近代的で革新的な郵便・金融サービスの提供支援に取り組みます。
ecom@Africa プロジェクト　包括的かつ革新的な指定郵便事業者の統合エコシステムをベースとして、郵便ネットワークをアフリカにおける主要な電子商取引の触媒の1つとして位置づけようとするUPUのイニシアチブで、その実行にあたって、UPUは西アフリカ地域のeコマースハブとしてコートジボワールを選定しました。

新型コロナウイルスの世界的な感染拡大（パンデミック）によって世界的に商品やサービスの消費が落ち込み、各国経済に深刻な打撃を与える中、第27回UPU大会議ではデジタル経済やデジタル化に関連したテーマが議論の大半を占めると予想されます。

アビジャンにおける将来の万国郵便戦略策定にあたっては、以下のテーマが取り上げられることになっています。

eコマースを構成するあらゆる要素
グローバルな物流
付加価値サービスを創造するエレクトロニクス
サービスの質の恒常的な改善
さまざまな要素（社会的、経済的、デジタル）を包括的に含めることによる市民のメリット

このように、第27回万国郵便連合大会議の開催は、経済的、戦略的にコートジボワールや他のアフリカ53カ国にとって、この国連専門機関における地位を強化するまたとないチャンスだといえます。さらに郵便システム改革のためのベストプラクティスや経験、専門知識を共有するために技術的支援を受けるというメリットも得られます。

すべてのアフリカ諸国はこの機会をとらえて、自国の郵便サービスの変革をさらに深め、大陸全体で郵便局が社会、経済、デジタルライフにおいて重要な役割を果たすべきであること改めて明確に示すべきです。

第27回大会議の開催で前回会議を受けた2016～2020年の活動期間が終わり、2021～2025年の新たなサイクルが始まることになり、UPUはこの国連機関の国際事務局の事務局長および副事務局長を選出して、向こう4年間に向けた運営体制を更新します。

会議では、ホスト国の権利としてコートジボワールに与えられる理事会（BoD）議長の席以外の40名の理事が、地理的に公平な配分に基づいて選出されるほか、郵便業務理事会（POC）の更新も予定されています。

万国郵便連合は国連の専門機関のうち2番目に古い国際機関です。設立された1874年にベルン（スイス）で第1回の国際郵便大会議が開催されて以来、コートジボワールは1934年のエジプトに次いで、この一大イベントを開催するアフリカで2番目の国となります。

"Africa invites you; the Ivory Coast welcomes you."　
（アフリカが皆さんを招待し、コートジボワールが皆さんを歓迎します）

第27回万国郵便連合大会議のためのAPO Groupのコピー

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